のどのつまりとは？

のどのつまり感は、喉の奥に何かが詰まっているような感覚や、喉が圧迫されているような違和感を感じる症状です。この感覚は軽度なものから、呼吸や飲み込みに支障をきたすほどの重度なものまでさまざまです。のどのつまりは、物理的な原因だけでなく、感情的な要因や神経的な問題も関与する場合があります。普段から喉に違和感を感じることが多い場合や、急激に症状が悪化した場合には、早めに専門医の診察を受けることが重要です。

のどのつまりで考えられる疾患

逆流性食道炎（GERD）

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで食道の粘膜が炎症を起こす疾患です。逆流した胃酸が喉に達すると、のどに違和感やつまり感を感じることがあります。特に寝ているときに症状が悪化することがあり、胸焼けや喉の痛みを引き起こすことがあります。

食道狭窄

食道狭窄は、食道の壁が炎症や手術後の癒着、または腫瘍などの影響で狭くなってしまう状態です。食物が通過しにくくなることで、喉に詰まった感覚を引き起こすことがあります。

咽頭炎（扁桃炎）

咽頭炎や扁桃炎は、喉の奥にある扁桃腺の炎症を引き起こす疾患です。炎症が強くなると、喉に異物感やつまり感を覚えることがあります。特に、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染が原因で起こることが多いです。

咽頭がん

咽頭がんは、喉の奥に発生する悪性腫瘍で、初期段階では軽い喉の違和感やつまり感を引き起こすことがあります。進行すると、食事や水を飲む際に強い痛みや詰まり感を感じることが多く、早期発見が重要です。

喉頭ポリープや喉頭炎

喉の過度な使用や感染症により、喉頭ポリープや喉頭炎が発症することがあります。これにより、喉に異物があるような感覚や、声のかすれといった症状が現れます。

のどのつまりの検査方法

のどのつまり感が続く場合、原因を調べるためにさまざまな検査が行われます。

咽頭内視鏡検査

咽頭内視鏡は、喉の奥を直接観察するための検査です。これにより、咽頭や食道の炎症、ポリープ、腫瘍などの異常を発見することができます。必要に応じて、耳鼻科に紹介致します。

X線検査（食道造影）

食道造影は、食道をX線で撮影する検査方法です。食道内に異物が詰まっていないか、狭窄や腫瘍の有無を確認するのに役立ちます。

胃内視鏡検査（胃カメラ）

逆流性食道炎や食道疾患が疑われる場合、胃内視鏡検査を行うことがあります。胃や食道の状態を確認することで、原因を特定できます。

血液検査

血液検査では、炎症や感染症、栄養状態、ホルモンバランスなどを調べることができます。特に、甲状腺疾患やアレルギー反応が疑われる場合に有効です。